自民党の日下部伸三議員が「バカでもチョンでもできる」と発言し、議場のやじで慌てて撤回したことが話題になっています。
「バカでもチョンでもできる」にはどういった意味があるのでしょうか?
中には差別用語という意見もあるようですが、日下部伸三議員の発言の真意も気になります。
「バカでもチョンでもできる」は失言?
6月定例埼玉県議会で自民党の日下部伸三議員が「バカでもチョンでもできる」と発言したことが話題になっています。
日下部伸三議員は、「バカでもチョンでもできる」と発言した後に議場からのヤジで不適切な発言だったとし、すぐに発言を撤回。
また政治家の失言かと思ったらこの件に関しては、完全な失言とする意見とそうではないから撤回する必要なしという意見の両方があるようです。
これは流石に撤回すべき言葉だよ、バカとチョンを過大評価しすぎ。
本当にバカやチョンのやる事を知っていれば「バカでもチョンでもできる」なんて簡単には言えない。奴等は一般人からは想定できないやらかしをしてみせる。— 真心どら焼き2個目 (@aYyC4YIFWldL1qw) June 30, 2017
【速報】自民党・日下部伸三議員「バカでもチョンでもできる」 | 保守速報 https://t.co/XCWmXBSBup @hoshusokuhou
昔から使ってる言葉ですよね。何も問題ない。強いて言えば「バカ」が不適切なんでしょうかね?— 疾風★日本を取り戻しましょう★ (@hayate_1944) June 30, 2017
ツイッターを見ていても、差別用語という意見やなぜ失言なのかと言う意見など様々ですが、そもそも「バカでもチョンでもできる」にはどういった意味があるのでしょうか。
「バカでもチョンでもできる」の意味は?
ということで、日下部伸三議員が発言し注目されている「バカでもチョンでもできる」の意味が気になったので調べてみました。
江戸時代から存在している言い方で、チョンは「とるに足りないもの」と言う意味。
このチョンがどこから来たのかというと諸説紛々でして、例えば繰り返し記号の「ゝ」(漢字になれない半端物だからだそうで)からとか色々あります。
「バカでもチョンでもできる」の「チョン」にはどういった意味や由来があるのでしょう。
チョンは大元は芝居の幕間に拍子木を鳴らす音(チョンの間)や盆踊りの手拍子(チョチョンがチョン)から短い時間のことを指していました。
それが、ちょっとした事、程度の軽いもの(「チョンとボタンを押す」など)となり、さらに頭が悪いもの、間抜け、程度の悪いものと変化し、そこからバカチョンという言葉が生まれました。
朝鮮人、韓国人をチョンというのは彼らを見下して頭が悪いという意味でチョンを使い出した説と、朝鮮が訛った説、朝鮮人男性の髷(チョンガー)に由来する説などあります。
どうやら「バカでもチョンでもできる」の「チョン」が朝鮮人、韓国人を指すことから差別用語と認識されるようになったようですね。
ただ、「チョン」という言葉は「バカでもチョンでもできる」以外でも使われていて、
釣りで使う「ちょん掛け」
相撲の決まり手の「ちょん掛け」
などがありますが、これらも差別用語になってしまうのかというとそうではないですよね・・・。
ただ、「バカでもチョンでもできる」と言う形で使う「チョン」は朝鮮人、韓国人を指すことがあるから使わない方がいいということなのでしょう。
こうした意味から考えると、今回の日下部伸三議員の発言は政治家が議場で言うべきではなかったと言えそうです。
まとめ
最近よく政治家が失言をした後に撤回することがありますが、失言をしても撤回すればいいんですかね〜?
稲田朋美防衛相が都議選の応援演説で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と失言した件も、結局失言を撤回しお咎めなし。
誰にでも失敗はありますが、最近やたらに政治家の失言のニュースが多い気がするのですが・・・。